2006年の春、春休みで遊びにきていた当時小学3年生の孫に野の花の名前を教えられるという大事件がありました。それが切っ掛けで野の花に魅せられるようになりましたが、中でもスミレの虜になってしまいました。ご近所や知り合いからいただいたスミレ、裏の空き地に咲いたスミレ、散歩の道すがら採取したスミレが、今では16種ほど我が家の庭に集っています。

 種名の特定については、まったく自信がありません。『日本のスミレ』(いがりまさし氏著、山と渓谷社刊)や、インターネットの『Viola Index Japan』『スミレ写真館 』『高尾周辺のすみれ』『スミレの部屋』『すみれのインチキ見分け方』などで調べていますが、初心者で、仲間も無しにやってますから、観察のカン所を知りません。名前に間違えも多いと思いますが、お気づきの点がありましたら、お教えください。

果実の外観について:
 今年(2008年)になって、掲載のスミレの果期の様子を、観察した限りで記録してみました。一般に果実についての記載が少ないので、多少の意義はあろうかと思います。果実について、観察の仕方やデータをご存知の方は、ぜひお教えください。今のところ、果実の大きさ、形、色、がく片の果実に対する大きさ、色、開き具合を記録していきます。

 教科書的に典型的な形のものを「砲弾型」、先端が尖っていないものを「俵型」、筒型の部分が無いか少ないものを「筍型」と呼ぶことにしました。あくまでもこのサイトでの呼び方で、研究者や愛好者の間でどう呼ばれているかは不明です。

 がく片の付け根から(つまりがく片の付属体を除く部分から)果実の先端までの長さをノギスで計測しました。同じ株の果実でも大きさや形にばらつきがありますから、観察した範囲でのサイズを記録しました。

 果実とがく片の色は一般に緑色ですが、褐色のような紫の斑点があったり、果実とがく片の色の違う場合もありました。がく片の色と果実への着き方には果実ごとに多少の違いがあり、日にちの経過による変化もりますから、おおむね5月9日から14日にかけて、観察した段階での状態を記しました。

ヴィオラ・ソロリアの秘密:
 去年(2007年)の3月上旬のこと、地面に白っぽいものを見つけて、ゴミかと思って取ろうとしたら、何とフキカケスミレの花芽というか、花弁でした。写真に撮ってもはっきりしませんから、数日待って12日に撮影しました。この段落をクリックするとご覧になれる写真がそれです。葉よりも先に花が地面から咲いたことにたいへん感動しました。

 フキカケスミレ、アメリカスミレサイシン(プリケアナ)、パピリオナケアとスノープリンセスは同じヴィオラソロリアだそうです。どうしてあんなに繁殖力が強いのかと不思議に思っていましたが、その秘密を見ました。去年の花芽に続いて、新たな感動です。

 花期が終わると、花が散って果実が成ります。その果実から種子が落ちるとばかり思っていました。今朝(2008年5月26日)、草むしりをしながらフキカケスミレの葉の下を見たところ、ここををクリックすると開く写真のように、一つの果実は全く埋もれ、もう一つも先頭を土に突っ込んでいました。可哀想ですから、土を取り除こうとしました。でも、花柄も土から生えていることに気づきました。もしかすると花から変化した果実ではないかもしれません。他にもあるかなとよく見ると、同じような果実があるじゃないですか!葉の陰で土に突き刺さっていて、たぶんそこで種子を落とすと思われます。スノープリンセスには確認できませんでしたが、フキカケスミレ、アメリカスミレサイシン(プリケアナ)、パピリオナケアには同じ形態が認められました。(スノープリンセスについても、ずっと遅れて10月1日に確認しました)個々のページにそれぞれの写真を載せておきます。今後の変化を楽しみに観察していきます。

在来種も負けてはいない:
 彼岸の入りを明日に控えた今日(2008年9月19日)、アリアケスミレを見たら何と果実をつけ、種子もありました。外来種の繁殖力に負けてはいない様子に驚きました。他のスミレについても、だいぶ遅れて同じことを確認しました。花を咲かせること無く、実らせるんですから、いわば処女懐胎です。植物の専門家のお話を聞きたいのですが、スミレの処女懐胎は周知のことなんでしょうか?

10月末にヒゴスミレの花が咲いた!
 今朝(2008年10月25日)ヒゴスミレに白いものがついているのに気がついて、近づいてみたら白い花が咲いていました!10月初めに果実の写真を撮って載せたんですが、今日は花と果実と揃いました。花も実もある愛らしさに感動しています。

文化の日にアリアケスミレにも花が咲いた!
 アリアケスミレも咲きました!それも文化の日にですから、スミレからは目が離せないと実感しました。せっかく咲いたのに、少しタイミングが悪かったようで、既にしおれ気味のようです。それともこれから開くのかしら...?

原画について:
 原画は、http://homepage.mac.com/chatnoir88/sumirearchives/ および http://www33.tok2.com/home/chatnoir/sumirearchives/index.html でご覧いただけます。ご希望の写真がありましたら、ダウンロードください。ダウンロードした原画は、個人的には自由にお使いいただけますが、公開など二次的なご利用はご遠慮ください。なお、大きな画面でご覧になって、名前の間違えにお気づきの際は、お知らせいただけると嬉しいです。

 原画を閲覧、ダウンロードできますから、掲載の解像度の低い画像は右クリックではダウンロードできないように設定してあります。どうしても必要な場合は、画像の上でマウスボタンを押し、そのままデスクトップまたはフォルダにドラッグしてボタンを離すと、保存できます。

2008年の反省点:
 我が家で撮影した写真について、カメラの位置が様々であったことが反省されます。来年は、棒などで印を立てて、一つの株を同じ角度から撮影しようと考えています。低い位置からの撮影も、全体像を把握するには重要と考えています。それには、狭い庭にこれ以上草花を増やさないことが第一ですが、はてさて、花好きの奥さんが空き地で残しておくことを許してくれるかどうか...、来年考えましょう。

 もう一つ、もっと大切なことは、観察眼を養うことだと実感しました。オフシーズンでも、ウェブや書物で知識のかん養を怠らないように努めなければならないでしょう。干支を七回りしたわけで、時間はたっぷりありますから。皆さんの応援をお願いします。



黒猫シャノワール chatnoir@platz.jp




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